レポート|第1回森女×野地木材ワークショップ
森女×野地木材
日本全国の林業に関わる女性「森女」と三重県熊野市で製材業を営む「野地木材工業株式会社」とのコラボからサービスや商品を生み出す企画の中で、第一回目のワークショップを開催しました。第一回目なので、まずはそれぞれの自己紹介とメンバー全員のビジョン、方向性の共有を行いました。
森女メンバー
森女メンバーの自己紹介を「マンダラート」を使って行いました。森女×野地木材チームのメンバーは、日本全国から参加の6名で、林業に関わっている方から学生さんまで、職業も年代もさまざまなメンバー構成です。野地木材工業さんからは、専務取締役の野地伸卓さんで、野地さんから森女メンバーに質問を投げかける形で進みました。初回だったからか、オンラインに慣れないこともあったのか、みなさんちょっと堅い印象がありましたが、途中でお子さんが乱入してくるなど、微笑ましい状況もありのメンバー紹介でした。
野地木材工業株式会社
その後、野地木材工業さんの紹介を野地さんからしていただきました。野地さんは熊野を離れたい!林業には関わりたくない!一心で東京の大学に進学するも、24歳で熊野に戻ってきて家業に関わることになったそうです。
家業に関わるようになって分かったことは、熊野は僻地だし、木を売るにも輸送費もかかるし本当に厳しい!ということでしたが、一方で、できることはあるはず!と思い、直接お客さんに木を届けることを始めたそうです。
ホームページを作ったり、ブログを書いたりyoutubeチャンネルを開設したり、お客さんを熊野に招くノジモクツアーなどをやっているうちに、徐々に取引先が増え、市場のニーズに答えるために、製材だけでなく、加工や塗装もやるようになったことで、有名建築家からも声がかかる小回りの効く仕事ができるようになったそうです。
ビジョンカードを使っての共有
野地木材工業さんのビジョンはずばり、「国産木材の価値を高めたい!」です。そこで、今回のワークショップでは、ビジョンカードというまちづくりのビジョンを共有するカードを使って、野地さんと森女メンバーとのビジョンの共有を行いました。
カードを使ってディスカッションをして、「地域の資産を守り生かす」「地域内外問わず多様な人との関わり」「新しいことにチャレンジできる」というキーワードに興味があるメンバーだということが分かりました。今後は、ワークショップの他に、森女だけのゼミも行うので、そこで意見交換ができればと思います。
最後に野地さんから一言
野地さんから森女に期待するのは、「あり得ない!」と思うことを考えて欲しいとのことでした。野地さんが思う「あり得る」はもう考え尽くしたからだそうです。そりゃそうですよね。森女メンバーには、もしかしたら、木を売らなくてもいいかもしれない?など極端なところから発想するのもありかもなので、頭を柔らかくして今後のワークショップを進めていければと思います。
レポート:海田修平