レポート|第2回森女×シードワークショップ

森女ミーティングは、全国の「森と森の恵み」にかかわる女性(森女)たちが集い、様々な企業や専門家と連携しながら森女たちの知恵と経験を生かした新たな商品やサービスの開発などを学ぶプログラム(森女x企業PJ)やサークル活動(森女ゼミ)などを通じて、林業などに従事する女性の社会的な存在価値の向上と林業界における多様な担い手を育成することを目指す取り組みです。第2回目となる今回は、(1)選んだテーマ発表、(2)コンセプトを作るワークショップ、(3)物語の共有という流れで進みました。

■森女は何を考える?

初めに森女から、シードさんのテーマである①地域イベントで支える木材教育、②YouTubeで伝える教育プログラム、③保育園や学童で行えるイベント、の3つから興味があるテーマを選び、それを選んだ理由について共有しました。
地元の木を使ったおもちゃ、おもちゃのキャラバン隊、各家庭単位でできるもの、参加型で木の音を楽しめるもの、可愛いの、音に着目した商品(障害がある人でも楽しめる)などといった様々な意見が出ました。シードの及川さんから「障害者の方にも届けられる商品も考えたい(盲導犬プログラムで音楽系のゲストを呼んだり)」「作るプロセスをYouTubeで配信したらどうか」といったアドバイスをもらいました。

■コンセプトを作ってみよう!

次にコンセプト主導のデザインの説明をした後、それぞれのコンセプトの種を作るワークショップを行いました。コンセプト主導のデザインとは、課題からではなく、理想的な未来を追求するところから考えるといった1つの考え方を共有しました。例えば電球を考えるときに、電気をいかに長持ちさせるかということを考えるよりも、仕事から帰ってきた一人暮らしの女性にいかに癒しを与えていくかから考えようというような話です。

①ご当地キーワード
②自分のキーワード(自分が持っているもの・自分が使えるもの)
③シードから思いつくキーワード

の3つのキーワードから連想することを紙に書いて共有しました。

■誰にどんなふうに届けたい?

次に目指す理想的な社会のようなビジョン、選んだテーマ(木育、YouTubeなど)であるミッションを共有した上で、
①このプランは誰のため?
②どんないいことがある?
③いつ、どこで、どんなふうに使う?
④このプランであなたは何をしますか?
⑤このプランのキャッチコピーとポイントは?
という5つの項目を元に、森女のみなさんが発表をしました。

こんなキーワードが出ました!
・豊かさを知ろう / 森に行こうを教えてあげる
・五感で感じられる地元の森の恵みを届ける
・木育で育む地球愛 / 次世代に地球を残してあげたい
・木から始まる暮らし
・木育でつくる親子で作る心地よい家
・どこにいても木を楽しく学べる知育道具
・森のルーペで見えた小さくて大きい世界

■第3回WSに向けて

次回第3回はこれらの物語がより具体的になることがテーマです。どのように展開していくのかゼミを通してさらに深掘りしましょう。楽しみです!

レポート:西昭太朗